
駅弁の定番として知られる「ひっぱりだこ飯」について、ビーフン大手のケンミン食品(神戸市)は19日、小麦粉を含まないグルテンフリーの商品を製造元の淡路屋(神戸市)と共同開発したと発表した。20日から大阪・関西万博内の自社店舗で限定販売する。グルテンフリーの駅弁は珍しく、万博後の一般販売もめざす。
「GF(グルテンフリー)ひっぱりだこ飯」という名称で、アレルギーや体質で小麦を摂取できない人でも安心して食べられる。20〜23日と万博閉幕までの土日・祝日に、1日100食限定でテイクアウトで販売する。価格は1980円。

通常のひっぱりだこ飯の味付けに使うしょうゆを、小麦を含まない丸大豆しょうゆや本みりんの和風だしに変えたほか、たこ天の代わりにうずらの卵を入れた。ケンミン食品がグルテンフリー製品の設備や品質管理などの助言をして、淡路屋が製造する。両社が共同で商品を開発するのは初めて。
淡路屋の柳本雄基副社長は19日の記者会見で、「一品ずつ味のバランスを変えて開発に約2カ月半かけた。今後必ず一般市場で販売していきたい」と語った。ケンミン食品の高村祐輝社長は「アレルギーや病気の人だけでなく健康や美容の観点でもグルテンフリーを食の選択肢として広げられればいい」と意欲を示した。
ケンミン食品は麺とスープをグルテンフリーにしたラーメンを万博内の自社店舗「GF RAMEN LAB」で提供している。
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