19日朝、ノルウェーで漁獲された天然のサバ、およそ1トンが冷蔵の状態で羽田空港に到着しました。

輸入した商社によりますと、今シーズンのサバが日本に届くのは初めてだということです。

ノルウェー産のサバは「タイセイヨウサバ」と呼ばれる種類で、毎年、秋から冬にかけて漁獲されたものが輸入されます。

日本では「脂ののりが良い」と評価され、切り身などの原料として定着しています。

国内で漁獲されるサバは、このところ資源状態の悪化にともなって減少傾向で、東京都中央卸売市場の去年の平均卸売価格は、3年前と比べて4割近く高くなっています。

一方、輸入の主力となっているノルウェー産のサバも資源状態が振るわず、商社によりますと、前のシーズンよりも6割から8割ほど高くなっているということで、業界では国産、輸入とも高値が続くという見方が強まっています。

輸入した商社の増田仁農水産部長は「もともとサバは庶民の魚で安いものだが、われわれ商社としてはしっかり輸入は続けておいしいサバの輸入がとぎれないようにしたい」と話していました。

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