東京都のカーギャラリーで展示中のAFEELA1(22日、東京都中央区)

ソニーグループとホンダが出資するソニー・ホンダモビリティは22日、東京・銀座で展示中の電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)1」の報道機関向けデモンストレーションを開いた。搭載の人工知能(AI)との会話や28個のスピーカーによる立体音響を披露、2026年を予定する国内販売開始に向けて知名度を高める。

カーギャラリーのG735 Gallery(東京・中央)で、国内初公開となる「Calm White」カラーの車両を展示する。展示施設での予約や販売は受け付けていない。

12月1日までの展示期間中は予約なしで外観の写真や動画を撮影することができる。招待客には乗車体験を通して購入を検討してもらう。22日から報道機関向けに同様のデモを公開した。

センサーで被写体を点群で認識し、モニターに表示する(22日、東京都中央区)

乗車すると対話型AI「アフィーラ・パーソナル・エージェント」が「調子はどうですか?」などと英語で話しかけてくる。ドライバーの好みに応じて走行中に鳴らす疑似エンジン音をレーシングカーや宇宙船をイメージした音に設定できる。

アフィーラは音楽や動画の音声が立体的に聞こえるようにスピーカーの配置にこだわっている。運転しながらのカラオケ大会や映画館のような迫力ある音響での動画鑑賞を楽しめる設計だ。

ソニー・ホンダモビリティの纐纈潤ゼネラルマネージャーは「ステージの真ん中にいるような感覚を味わえるように、スピーカーの位置を最初に決めている」と話す。

展示車両はハンドルの位置などが米国仕様だが、デザインなどは納車時とほとんど変わらない見込みだ。今後はAIの性能向上やコンテンツの充実を進めていく。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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