
味の素は22日、東京・表参道で「ほんだし」を使った冷やし中華を無料で提供するイベントを開いた。猛暑期間の長期化で需要が伸び悩むレンコンやサツマイモなどの秋野菜を、夏の定番料理に取り込んだ。イベントスペース「ZeroBase表参道」で22日と23日の2日間限定で144食の提供を見込む。
イベント名は「『まだなつ食堂』by五季そうさまプロジェクト」で、長引く夏を5番目の季節として「まだなつ」と名付けた。イベントでは、冷やし中華にカボチャ、サツマイモ、シメジ、ナス、レンコンの中から好きな3点をトッピングできる。

猛暑の期間が長くなったことで秋野菜の消費量が振るわない。その一方で消費者からは「夏の定番料理に飽きた」といった声もある。味の素はこうした声に対応するため手軽に調理できるレシピを提案し、ほんだしの販売拡大につなげる。
ほんだしの主な購買層は40〜60代のため、イベントを通して若年層にも訴求する。味の素コンシューマーフーズ事業部シーズニンググループの三科光彦氏は、「長引く夏という課題に対して、業界問わず手を取り合うことができる。まずは取り組みの認知度を高めたい」と語った。

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