
自転車販売のあさひが22日発表した2025年3〜8月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比19%減の26億円だった。物価高に伴う消費意欲の減退で自転車の買い控えが収益を圧迫した。
売上高は1%減の459億円となった。一般用や子供用の自転車の買い替えを見送る動きが目立った。売り上げの3割を占める電動アシスト自転車の販売は5%伸び、買い替えサイクルの長期化に伴って自転車修理のニーズも高まったが、補えなかった。既存店の客単価は前年同期を上回ったものの、客数の減少が響いた。
営業利益は37億円と21%減った。人件費や新規出店の固定費がかさんだほか、基幹システムの入れ替えも販管費を押し上げる一因となった。26年2月にかけて新たに11店舗を出し、修理の需要の高まりに対応する。
26年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は5%増の858億円、税引き利益は3%増の36億円を見込む。セールなどのキャンペーンに取り組むほか、自社ブランドの電動アシスト自転車の調達コストの見直しなどで収益を確保していく考えだ。

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