不動産調査会社の「東京カンテイ」は、主要な都市にあるファミリータイプの中古マンションの希望売り出し価格を集計し、70平方メートルに換算した平均価格を毎月、公表しています。

それによりますと、8月の東京23区の平均価格は前の年の同じ月と比べて38.3%上昇し、1億721万円でした。

東京23区の中古マンションの平均価格が1億円を超えるのは4か月連続です。

内訳をみると
▽中央区や港区などの「都心6区」が前の年の同じ月と比べて33.5%上昇して1億7030万円
▽品川区や世田谷区などの「城南・城西6区」が22.7%上昇して9021万円
▽「城北・城東11区」が26.6%上昇して6941万円となっています。

首都圏のそのほかの都市では
▽横浜市が12%上昇して4345万円
▽さいたま市が5.1%上昇して3797万円
▽千葉市が4.4%上昇して2638万円でした。

また近畿圏では、▽大阪市が26.7%上昇して5300万円でした。

調査した会社は、新築マンションの価格が高騰し、供給も減っている中で中古マンションの需要が高まっているほか、地価の上昇もあって売り主側が強気の価格設定をするケースが増えていると分析しています。

今後の価格の見通しについては、金融資産のある人はこのところの株価上昇で購入意欲が一段と高まる可能性がある一方、都心で前年同月比で30%を超える大幅な上昇となる中、購入を検討する人の間で割高感がさらに強まれば、需要が減って価格上昇が落ち着くことも考えられるとしています。

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