明友の西塚耕一前会長㊧と、明友の全株式を取得した古窯ホールディングス(HD)の佐藤太一専務=古窯HD提供

著名旅館「日本の宿 古窯(こよう)」などを持つ古窯ホールディングス(HD、山形県上山市)は菓子を製造・販売する明友(同県尾花沢市)の全株式を取得した。25日付で取得額は非公表。1897年創業の老舗買収で食分野を強化し、宿泊業を軸とするグループの総合力を高める。

明友の屋号や社員の雇用は維持する。くぢら餅やくるみゆべしなど菓子の販売を古窯HDの宿泊施設を通じて拡大したり、明友が他の古窯グループ企業と新商品を共同開発したりすることも視野に入れる。

古窯HDは山形県内で旅館のほか、グランピング施設やプリン専門店などを展開する。さらなる成長をめざして新経営理念「一旅の記憶を、一生の感動に。」や新ビジョン「日本旅館の価値を超えた、100年先のおもてなし遺産をつくる。」を定め、2025年5月に公表した。

佐藤太一専務は明友のグループ入りを受け、「力を合わせて山形の素晴らしい『食』体験の魅力をさらに高め、この地を訪れるすべてのお客様に忘れられない感動を届けたい」とコメントした。

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