
マツダが29日発表した8月の国内生産台数は4万8000台で前年同月から4%増えた。前年同月を上回るのは7カ月ぶり。主力車種「CX-5」の生産増がけん引した。日本を含む世界生産はメキシコ工場の落ち込みが大きく、前年同月を2%下回った。
国内生産は広島県内の工場が2万9000台で30%増えた。「CX-5」の米国向けの生産が伸びた。山口県の防府工場は1万9000台で20%減った。米国などで販売する大型多目的スポーツ車の「CX-70」や「CX-90」の生産が落ちた。防府工場の前年割れは5カ月連続になる。
世界生産は2%減の8万4000台だった。世界生産の前年割れは7カ月連続になる。
メキシコの工場の生産は1万3000台で29%減った。米国の追加関税の影響を避けるために収益性に乏しい小型車の対米輸出を減らしている。同国での生産車は2024年は約半数を米国に輸出していた。
日本からの米国輸出は1万1000台で32%減った。マツダは「現地の不透明な経済情勢や関税環境に加え、在庫が十分な水準にあるため」としている。
8月の米国販売は8%減の3万8000台だった。メキシコから輸出する小型車の販売が減った。世界販売は9万8000台で8%減だった。
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