
パナソニックホールディングス(HD)傘下で住宅設備を手掛けるパナソニックハウジングソリューションズは30日、床面積を大きくした小型エレベーターを発売すると発表した。従来品の床面積は1.1平方メートルだったが大半の車椅子で利用できなかった。1.3平方メートルに広げ、9割以上の車椅子で乗れるようにする。
価格は557万7000円からで11月19日から受注を開始する。福祉施設やクリニック、学校など小規模建築物での設置を見込む。24年1月に建築基準法の告示において、規定が一部改正され、床面積の上限が1.1平方メートルから1.3平方メートルまで引き上がったことに対応する。高さも従来品から5%伸ばし、業界最大の空間をもつ小型エレベーターにした。
エレベーターは高層マンションやオフィスビル用で6人乗り以上を想定する業務用エレベーターや、個人住宅用で3人乗り程度のホームエレベーターなど、複数種類に大別される。ホーム・小型エレベーターでは競合他社が撤退し、競争相手が少ない。15年以上前に設置されたものが入れ替えの時期を迎えていることや、福祉施設では4階建て以上の割合が高まっており、底堅い需要が期待できる。
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