
岡山・広島両県を走るJR芸備線を巡り、JR西日本と両県、沿線自治体、中国運輸局などでつくる再構築協議会は利用拡大の余地を検証する新たな実証事業に取り組む。地域色を生かしたイベントなどを通じ、一部区間の存続が議論されている路線の生き残り策を探る。
現在は土曜日や休日の臨時列車増便(7月19日〜11月24日)といった実証実験を進めている。10月25日からは新たに広島県庄原市内の備後庄原―備後落合間を走るすべての列車内で、県出身の声優増田俊樹氏が出演する音声ドラマを配信する。
10月以降は新見(岡山県新見市)―備後落合間の臨時列車の一部で「ピオーネ列車」と銘打ち、新見特産のブドウを車内で提供する。沿線地域の特産品を生かした駅弁や食のコンテンツの開発も進める。
11月は3日に東城駅(庄原市)構内などで芸術・文化イベント、16日には新見市内の野馳駅と矢神駅の中間にある道の駅で食と音楽のイベントを予定する。
各事業を紹介するキャンペーンサイトも立ち上げた。既に進行中の実証実験と合わせ、観光需要を中心とした地域への経済効果を見極める。

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