
監視カメラ大手のi-PRO(東京・港)は1日、人工知能(AI)を搭載したカメラなどを製造する佐賀工場(佐賀県鳥栖市)の操業を始めた。主に北米向けに300種類以上の製品を生産する。2028年には生産台数を現在の約3倍に引き上げ、年間300億円分の製品の出荷を目指す。
同日の工場開設式には、鳥栖市の向門慶人市長や同社の中尾真人社長、工場に勤務する約140人の従業員らが参加した。中尾社長は「数年後には、i-PROの基幹工場になる。これから積極的に投資していきたい」と述べた。
工場の敷地面積は約4万平方メートル。パナソニックホールディングス(HD)傘下のシステム事業子会社パナソニックコネクトの佐賀工場(同市)の施設を引き継ぎ、生産棟や材料棟など3棟を稼働させた。今後設備を整え、電子回路の実装から製品の組み立てまで一貫で生産できるようにする。
i-PROはパナソニックの監視カメラやセキュリティーシステムを担う事業部門が独立し、19年10月に発足した。現在もパナソニックHDが株式の20%を保有している。
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