パーソルホールディングス(HD)は1日、フランスの人材派遣会社Gojob SAS(ゴージョブ)を買収したと発表した。同日付でゴージョブの発行済み株式数の85%を約215億円で取得し、2029年3月期までに残りの全株式を買い付けて完全子会社にする。国内外で展開する人材サービスにゴージョブの人工知能(AI)技術を活用していく。

ゴージョブは15年の設立。AIを活用して求職者と求人を短期間でマッチングする技術力に強みを持ち、小売りや物流などのブルーカラー領域の派遣事業を手掛ける。同社の事業で活用するAIマッチングプラットフォームを欧州の同業の人材派遣会社にも展開している。

同社の24年12月期の連結売上高は前の期比30%増の1億5800万ユーロ(278億円)、最終損益は200万ユーロ(4億2900万円)の赤字(前の期は12億円の赤字)だった。

パーソルHDは転職支援や派遣事業で、AIを活用して生産性を向上させる取り組みを強化している。国内外の人材サービス事業でゴージョブのAI技術との相乗効果を模索していく。

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