食品卸のマルイチ産商子会社で倉庫や物流事業を担うマルイチ・ロジスティクス・サービス(長野市)は1日付で、中央運輸(長野市)の全株式を取得して完全子会社化したと発表した。もともと、マルイチグループの運輸分野での主要な協力会社で、子会社化によって長野県内の低温物流を強化する狙いがある。取得額は非公開。
長野県を含め甲信越や首都圏で水産物や畜産物など幅広い商品を扱うマルイチ産商にとって、低温物流の強化は急務で、中央運輸の事業安定も視野に子会社化に踏み切った。トラック運転手の残業規制が強化された「2024年問題」への対応も目的だ。
中央運輸は1966年設立で、従業員数は76人。主力は運送事業で、特に中規模ロットや多品種輸送のための低温物流が強みという。荷主に当たるマルイチ産商、マルイチ・ロジスティクス・サービスとはトラックドライバーの荷待ち時間短縮にも共同で取り組んできた。
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