
JR西日本は19日、山陽本線の姫路駅(兵庫県姫路市)―英賀保(あがほ)駅(同)間に2026年春開業する新駅の名前を「手柄山平和公園駅」に決めたと発表した。姫路市が同年10月に開業するスポーツ施設「ひめじスーパーアリーナ」の最寄り駅となる。
新駅は姫路駅から約1.8キロメートル西南西に位置し、手柄山平和公園に隣接する。公園内に完成するひめじスーパーアリーナは、5000席のメインアリーナや50メートルプールを備える。JR西は地域住民や施設利用者など1日当たり5000人の利用を見込む。

兵庫県内のJR新駅としては16年3月開業の東姫路駅(同)、摩耶駅(神戸市)以来となる。整備費は約30億円で、姫路市が3分の2、残りをJR西が負担する。姫路市は公園の再整備構想に合わせてJR西に新駅の設置を要望、同社は16年12月に設置を決め、23年7月から工事を進めてきた。
公園内には太平洋戦争時の空爆による死者の慰霊塔がある。清元秀泰市長は同日の記者会見で、駅名決定の経緯について「(25年4月に)公園名を『手柄山中央公園』から『手柄山平和公園』に改めたのに合わせ、駅名への反映をお願いした。スポーツや催しで訪れた人に平和を考える契機になってほしい」と語った。

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