野村総合研究所（NRI）は、10月からシステム運用管理ツールの新版の提供を始めると発表した。システムのサイバー脆弱性を管理する機能などを強化した。

新版の名称は「Senju Family（センジュファミリー） 2025」。企業のセキュリティー部門が管理する脆弱性情報と、システム運用部門が管理するシステムの構成情報を自動的に照らし合わせる。

システムのハードウエアやソフトウエアの名称をまとめた「構成品目辞書」と構成情報をあらかじめ関連付けることで、脆弱性情報との自動照らし合わせを可能にする。管理対象のシステム内にセキュリティー対策が必要な機器やソフトが存在する場合、その管理担当者に自動通知する。

また、システムを利用するエンドユーザー向けの情報ポータル機能の利便性も高めた。従来、ユーザーは問い合わせや申請時に窓口が不明であったり、必要な資料が把握できずに手間がかかったりすることがあったが、この機能により必要な情報に円滑にアクセスできるという。申請を受ける側も誤った申請による手戻りが減少し、運用業務の効率化につながるとする。

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