
第一三共は3日、総額2000億円の普通社債を発行すると発表した。同社が一度に発行する社債の規模としては2009年と16年の各1000億円を上回り、過去最大となる。調達資金のうち半分を短期借入金の返済に、残る半分を治験などで必要になる医薬品の在庫確保に使う。
3日に発行条件を決めた。年限は3年、5年、7年、10年の4本立てで利率は1.258〜2.151%。払込日は10日。「現在の金利動向や市場環境、足元の運転資金の確保という資金使途も踏まえて年限を選んだ」(同社)という。前回16年7月の起債時は20年債と30年債を発行していた。
調達資金で在庫を確保する医薬品は、抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる技術を使った製品が主体となる。ADCは標的に結合する抗体と薬物を組み合わせたもので、同社主力の抗がん剤「エンハーツ」などに使われている。
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