
オリンパスは6日、超音波内視鏡による検査で使う生検針を国内で11月に発売すると発表した。膵臓(すいぞう)がんなどの疾患に対し、病変部分の組織の採取に用いる。膵臓がんの新たな治療法の登場に対応すべく、質の高い検査を後押しする。
針は空洞になっており、刺すと目的の組織が中に入り込む仕組み。より多くの検体を傷つけずに採れるよう、針先にエッジ加工を施してスムーズに刺せるようにした。膵臓のアプローチが難しい部位でも対応できるよう、針元につながるワイヤの柔軟性を高めた。
価格は税抜き3万円。11月中に欧州での販売も予定する。他の地域でも発売に向けて準備している。
生検は採取した患部の一部を顕微鏡で調べる検査にあたる。がんが悪性かどうかや、進行の度合いなどが判断でき、治療方針が決まる。近年は免疫療法などの治療法が出てきており、がんの状態を正確に捉える重要性が高まっている。
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