
宇宙スタートアップのispace(アイスペース)は6日、栗田工業や高砂熱学工業などを引受先とする第三者割当増資や公募増資により最大で183億円を調達する見込みだと発表した。調達資金は2027年以降に予定する月面着陸船の開発費用や打ち上げ費用に充てる。
第三者割当増資では栗田工業や高砂熱学工業に加えて日本政策投資銀行などを引受先として2638万株を発行する。公募増資では1922万株を発行する。27年に打ち上げを予定する「ミッション3」に約47億円、日本での開発を中心とし28年に打ち上げを予定する「ミッション4」に約94億円を使う。
アイスペースはこれまで2回の月面着陸に挑戦し、栗田工業や高砂熱学工業と水資源の開発で技術支援を受けていた。今回、両社と月面での水資源の採掘や実証実験の分野で覚書を交わしており、連携関係を深める。
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