
長野県木曽地域の6町村で10月から既存のバス路線を再編した新たな広域幹線バス「きそバス」の運行が始まった。人口減少や運転手不足に対応すべく、各町村が走らせていたコミュニティーバスなどを4幹線7系統に集約した。路線の重複を解消して運行を効率化しつつ、全域で土日祝日も運行したり、運賃体系を簡略化したりして利用を促進する。
木曽地域では2024年10月時点で観光路線や乗り合いタクシーなども含めた公共交通が39路線あり、今回の再編で計36路線となる。おんたけ交通(長野県木曽町)が委託を受けて運行する。ゾーン制運賃を取り入れ、初乗り200円の後は200円単位で料金を加算する。域内の小中学生は一律無料で、妻籠宿(同県南木曽町)などを訪れる観光客を意識してキャッシュレス決済も導入した。
運行事業費は年間2億円を見込み、国の補助や県が新たに立ち上げる「信州型広域バス路線支援制度」も活用する。
長野県では県内10地域ごとにバス路線再編なども含めた「公共交通計画」策定に向け協議が進んでいる。計画をもとに再編まで進んだ地域は木曽地域が初となる。「信州型広域バス路線支援制度」では交通計画を策定した地域を支援対象にしている。
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