出光のブラックペレット

出光興産は9日、ベトナムで木質燃料「ブラックペレット」の生産を始めたと発表した。石炭火力発電所で混ぜて燃やし、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせる。日本の電力会社や発電会社に売り込む。

ベトナム中部のザライ省で工場の運転を始めた。生産能力は年間12万トンで、世界最大規模だという。出光としてブラックペレットを商業生産するのは初めて。鉄鋼や化学メーカーが持つ自家発電機向けにも提案する。

ブラックペレットは木の端材を加工した「木質ペレット」の水分を飛ばして半炭化したもので、発熱量が高いのが特長だ。石炭火力発電所で石炭に混ぜて燃やす際、一般的な木質ペレットに比べて設備の改修が少なくて済む。

出光の工場は2023年7月に竣工していたものの、装置の調整に時間がかかったという。建設にかかった投資額は明らかにしていない。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。