「眠れる森の美女」を表現したケーキ「ローズ・デュ・ソメイユ」(9日、東京都千代田区)

J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は9日、ディズニー作品の世界観を菓子で表現する新たなスイーツブランドの1号店を29日に開くと発表した。自分へのご褒美や誕生日など記念日での贈り物需要を取り込む。今後は系列店に加え、グループ外への出店も視野に入れる。

ブランド名は「PATISSERIE ANNIVEL(パティスリーアニヴェル)」で、まず大丸東京店(東京・千代田)に開く。菓子企画開発・販売を手掛けるMON・CREVE(モン・クレーヴ、東京・港)との共同出資会社「ANNIVEL(アニヴェル)」が運営する。

ウォルト・ディズニー・ジャパンとモン・クレーヴとのライセンス契約の下で商品を提供する。「眠れる森の美女」や「アラジン」などをモチーフにしたホールケーキ4種(6480〜7020円)や「ふしぎの国のアリス」などを表現したパフェ3種(各1296円)、焼き菓子や紅茶を販売する。

オンラインサイトでも予約・販売するが、一部は店頭取り扱いのみとなる。季節限定の商品も投入する。メインターゲットは20〜40代の女性客という。

「アラジン」をモチーフにした「ヴォヤージュ・アンシャンテ」(9日、東京都千代田区)

Jフロントは中期経営計画の中で自社コンテンツの保有・開発を掲げており、今回のブランド新設もその一環となる。9日に開いた報道陣向けの説明会で、大丸松坂屋社長の宗森耕二氏は「新しい価値を(つくり)、顧客と共感する状況を意味する『価値共創』を実現できた」と語った。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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