調査会社のマクロミル(東京・港)は9日、スポーツ消費関連の調査の結果を発表した。1人当たりのスポーツ観戦チケットへの過去1年間の支出額は、前年調査から1.5%増の1万7467円だった。過去20年間の調査で最高となる。需給に応じてチケット価格を変動させる「ダイナミックプライシング」の導入などで、単価が上昇しているとみられる。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京・港)と共同で、9月2〜4日に全国の15〜69歳の男女2000人を対象にインターネット調査を実施した。スポーツへの関心や消費意向などを聞いた。

調査によると年間のチケット支出は2024年に大きく増加し、25年も伸びた。背景について、三菱UFJリサーチの五味崇氏は「ダイナミックプライシングを導入する例が増えたことが影響しているのでは」と分析する。

交通費や飲食など観戦に関連する支出も含む総額は25年は5万387円となり、昨年から2%減ったものの、23年調査からは約1万円多い。チケット代のほか交通費や飲食費の水準が上昇している。

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