
近鉄百貨店が10日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.5倍の35億円だった。名古屋店(通称近鉄パッセ、名古屋市)を26年2月末に閉店することに伴い、建物の所有者である近鉄不動産から受け取った補償金45億円を特別利益に計上した。閉鎖による特別損失19億円も計上したが、差し引き20億円分が利益として残る。
売上高は12%増の625億円、営業利益は32%増の26億円だった。大阪・関西万博の公式ストアで販売している、マスコット「ミャクミャク」などをあしらった食品や雑貨の売り上げが好調で、業績をけん引した。
インバウンド(訪日外国人)の消費動向が見通しにくいとの理由から、9月以降の経営は保守的に見積もる。26年2月期通期の業績見通しについては、純利益で前期比微増の35億円、売上高で5%増の1210億円とする従来予想を据え置いた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。