日揮ホールディングス(HD)は10日、米油田探査大手SLBなどと二酸化炭素(CO2)の回収技術分野で協業を検討すると発表した。日本をはじめとするアジア太平洋地域や中東地域にCO2回収設備の納入を目指す。
日揮HDとSLB、同社のノルウェー子会社SLBカプチュリの3社で協業に向けた覚書を結んだ。SLBカプチュリは工場などの排ガスに含まれるCO2を効率良く回収する技術を持ち、世界初となるセメント工場向けCO2回収プラントにも同社の技術が生かされている。同プラントは年間最大40万トンのCO2を回収できる。
日揮グループはアルジェリアやオーストラリアで、天然ガスに含まれるCO2を回収・貯留する施設を完工した実績がある。SLBカプチュリのCO2回収技術と日揮グループの持つ施工力やアジア太平洋・中東地域の知見を組み合わせ、低・脱炭素化を支援する。
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