
神戸市は14日、神戸空港に航空機地上支援機材(GSE)の電気自動車(EV)車両向けの充電設備を導入した。複数の航空会社が使えるように共用化し、まずEVを導入した全日本空輸(ANA)が活用する。空港の脱炭素を図る取り組みの一環で、空港管理者が制限区域内にこのような充電機器を設置するのは全国初となる。
同日、神戸空港内の設備を報道陣に公開した。14日までに一般車両用とGSE用で計5基の急速充電機を設置した。GSE用では充電がない状態から30〜60分ほどで満タンまで急速充電できるという。
ANAは充電設備にあわせてGSEのEV車両を導入した。貨物入りコンテナをけん引する車両2台、預かった手荷物を航空機に載せる車両1台だ。2025年度末までに各1台ずつ追加して計5台とし、排出する二酸化炭素(CO2)を1年で約11トン削減する。
神戸市は30年度までに、神戸空港からのCO2の排出量を13年度比で46%削減する目標を立てる。19年時点で空港全体の排出量を同36%減らしたものの、飛行機の利用増などで空港で使う車両から生じるCO2は増えた。今西正男副市長は「脱炭素化を進めて世界から選ばれる空港になるよう努力する」と話した。
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