Dentsu Lab Tokyoが開発した食感体験装置「ファントムスナック」

電通グループは14日、音や映像、においを活用して食感を疑似体験できる装置を披露した。実際に食べなくても「サクサク」や「もぐもぐ」などといった食感を感じられる。お菓子メーカーの販促イベントや、摂食嚥下(えんげ)障害のリハビリなどでの活用を狙う。

電通グループで、テクノロジーを起点とした表現の開発に取り組む「Dentsu Lab Tokyo」(電通ラボ東京)が、同日開幕したデジタル技術の見本市「CEATEC(シーテック)2025」で展示した。

展示した装置は「ファントムスナック」と呼ぶ。装置に搭載したカメラで口の動きを認識し、かむタイミングに合わせてサクサク、パリパリといった振動や音を骨伝導イヤホンから利用者にフィードバックする。

かむ度に画面上に映し出されるポテトチップスやクッキー、サラダが減り、あたかも食事をしているような感覚になる。装置に内蔵するソニー製の香り噴射デバイスからにおいも発せられる。

既にお菓子メーカーなどから問い合わせがあるという。装置単体の販売は想定しておらず、パートナーを探してイベントなどでの普及を狙う。

【関連記事】

  • ・PFU、手のひらサイズのAIコンピューター クアルコム製半導体を搭載
  • ・シャープ、船やドローン搭載の通信アンテナ 低軌道衛星に対応
  • ・村田製作所、マスクにクリップ付け音声入力 自分の声だけ拾う
  • ・CEATECが開幕 JEITA漆間会長「デジタル技術の心躍る発見の場に」
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。