新型潜水艦「そうげい」の進水式には約1400人が出席した(14日、神戸市の川崎重工業神戸工場)

川崎重工業は14日、神戸工場(神戸市)で建造中の新型潜水艦「そうげい(蒼鯨)」の進水式を開いた。全長84メートル、排水量は約3000トンと、ともに国内最大級になる。神戸工場で建造する戦後32隻目の潜水艦で、建造費は約736億円。装備などを取り付け、2027年3月に防衛省へ引き渡す見通し。

新造艦の名称は進水式に出席した本田太郎防衛副大臣が命名した。海上自衛隊の潜水艦は同工場と、三菱重工業神戸造船所(神戸市)で毎年交互に建造しており、そうげいは海自の最新式潜水艦「たいげい」型の6隻目にあたる。

進水式には本田副大臣や海上自衛隊幹部、川重の橋本康彦社長や同社社員の家族ら約1400人が出席した。艦を固定する支えを外すと、船体が傾斜のある船台をゆっくりと滑り降り、海面に着水した。

「そうげい」は2027年3月に防衛省に引き渡される見通し(14日、神戸市)

川重は8月、21年までに製造された潜水艦用エンジンの一部で、燃焼性能の検査結果に不正の疑いがあると発表した。24年8月には別の船舶用エンジンの検査不正があったと明らかにしている。外部の弁護士による特別調査委員会の報告書がまとまり次第、発表する予定だ。

関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。