記者会見するオムロンの担当者ら(14日)

オムロンとNTTドコモビジネスは14日、顧客工場の生産支援で連携すると発表した。ロボットの稼働状況などのデータを収集できるオムロンの機器と、それらを安全に管理するNTTドコモビジネスのサービスを組み合わせる。販促や営業でも協力し、人手不足が深刻な生産現場での導入を促す。

オムロンがこのほど販売を始めた機器「データフローコントローラ」を活用する。顧客工場のロボットやセンサーなどを一元管理できる。複数の工場をつなぐNTTドコモビジネスのセキュリティーサービスと合わせて提供し、サイバー攻撃などによる被害のリスクを抑えられる。

オムロンの朴帝映コントローラ事業部長は同日の記者会見で「多くの機密情報を扱う工場の安全性を担保するのが課題だった。NTTドコモビジネスの知見を生かしてソリューションの幅を広げていきたい」と述べた。

NTTドコモビジネスの境野哲エバンジェリストは「オムロンとは3年前からこの仕組みづくりに取り組んできた。製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援に貢献していく」とした。

【関連記事】

  • ・オムロン、ロボット稼働の分析機器 ノーコードでデータ統合
  • ・オムロンの未来予測理論 創業家の立石郁雄氏「世界初の製品の礎に」
  • ・オムロン、病院向けに心電図解析サービス JSRから事業買収

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。