
太陽誘電は14日に開幕したデジタル技術の見本市「CEATEC(シーテック)2025」で、橋梁の劣化を検知するセンサーを出展した。光の変化から橋のひずみやゆがみを検知して通知する。橋の上を通過する車両の過積載を調べる用途も想定する。
開発しているセンサーは47センチメートルのサイズで、橋の裏側などに設置する。橋の上を車が通るなどして重さがかかると、センサーで検知する光の量が変わる仕組みを用いる。橋が劣化してひずみやゆがみが生じても光の量が変わるため、橋の劣化を早期に検知できるという。橋の劣化による崩落などの事故を未然に防ぐ。
太陽誘電の佐瀬克也社長は「人工知能(AI)サーバーや自動車向けなどに手掛けている電子部品の技術を、社会課題の解決策としても提供できることを示したい」と述べた。
センサーはこれまでの累計で、群馬県内を中心に約20カ所の橋に試験的に設置した。実用化の時期は未定だが、全国3000カ所の橋への設置を目指す。同社の八幡原工場(群馬県高崎市)で開発を進めている。
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