
埼玉高速鉄道(さいたま市)は2026年3月に開業25周年を迎えることに合わせ、ラッピング列車の運行を開始した。一般社団法人のからふる(埼玉県川口市)と連携し、障害を抱えながら芸術活動を営む2人の作品で車両を彩った。同社はこのほかにも、記念ポスターの掲示やグッズ販売など、25周年を盛り上げる取り組みを順次展開していく。
ラッピング列車の「Thanks25 Train」は26年10月まで浦和美園駅(さいたま市)と新横浜駅(横浜市)の間を運行する。車両の左右に異なる作品をデザインしており、松本正子さんの「ひびきの環、いろのゆくえ」という作品では、不規則な形や鮮やかな配色の中に、力強く走る列車を描いた。平柳ひかりさんの「色とかたちが奏でる繋(つな)がりの風景」という作品では、異なる模様を組み合わせ、地域の多様性とつながりを表現したという。

13日の出発式で平野邦彦社長は「沿線の皆様に感謝を伝えられる、美しい列車となった。記念事業を通じ、さらに利用を深めてもらえるようにしたい」と話した。19日に浦和美園駅周辺で開催する「第11回浦和美園まつり&花火大会」では、開業25周年を記念したタオルマフラーやスケッチブックなどのグッズを数量限定で販売する。新たな公式キャラクターの発表、夜間イベントなども計画している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。