ベイカレントが15日発表した2025年3〜8月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比29%増の172億円だった。売上高にあたる売上収益、営業利益、純利益のいずれも3〜8月期として過去最高となった。国内では生成AI(人工知能)などデジタル変革を中心に企業のコンサルティング需要が旺盛で、コンサルタント数を増やし案件を獲得した。
売上収益は27%増の684億円、営業利益は28%増の232億円だった。金融や製造業、エネルギー業界など幅広い分野でコンサルの受注が好調だ。積極的な採用と人材育成の強化を継続しており、コンサルタント数(新卒を除く)は8月末時点で4842人と、24年8月末比で17.5%増えた。
26年2月期通期は売上収益(前期比23%増の1430億円)、営業利益(20%増の510億円)、純利益(21%増の373億円)と、いずれも過去最高を更新する従来予想を据え置いた。通期の売上収益予想に対する3〜8月期の進捗率は47.8%。今後についても「コンサル需要の継続が見込まれる」(同社)という。
国内コンサル業界ではアクセンチュアやデロイトトーマツグループ、PwCジャパングループなど各社がそれぞれ人員を積極的に採用。人材の争奪戦が過熱している。

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