サイゼリヤは15日、2026年8月期の連結純利益が前期比11%増の124億円になる見通しだと発表した。3年連続の最高益となる。主力の国内事業では値頃感のあるメニューの維持などで節約志向の顧客を取り込む。原材料や人件費などコストが高止まりするなか、店舗運営の効率化を急ぐ。

売上高は8%増の2763億円、営業利益は23%増の190億円を見込む。純利益は事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、119億円)を上回った。

既存店売上高は国内が7%増、海外は4%減を見込む。国内ではコメなどの原価が高止まりするなか、割安感を保ちつつ客数を伸ばす戦略に引き続き取り組む。季節限定メニューなどの投入で販促につなげる。

同日の記者会見で松谷秀治社長は「原価高騰による単純な値上げはしない。新しい提案商品を作ることで価格設定を見直す施策は取り得る」と話した。

仕入れ先の集約などを通じて調達コストを引き下げるほか、セルフレジの活用などで効率的な店舗運営を図る。

同日発表した25年8月期の通期決算は売上高が前の期比14%増の2567億円、純利益は37%増の111億円だった。国内の既存店客数は15%増えた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。