
花王は16日、柔軟剤ブランド「ハミングフレア」から香りづけ剤の新商品を11月1日に発売すると発表した。香りづけ剤市場への参入は初めてで、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のブランド「レノア」が独占する市場で巻き返しを図る。
新商品「ハミングフレア アロマビーズ」は冷水でも溶けやすい「フレグランスポケット製法」(特許出願中)を採用し、香りの持続性と色あせ防止を両立した。市場の既存品では衣服での溶け残りや色あせが課題になっていたという。
香りは「フローラルスウィート&ローズ」と「フラワーハーモニー&ライトムスク」の2種類をそろえた。本体260グラムで店頭想定価格は770円前後で、詰め替え用は520グラムで1410円前後。ドラッグストアなどで販売する。

国内の香りづけ剤市場は香りブームを背景に急成長しており、2024年は約300億円と20年比でほぼ倍増した。一方で使用率はまだ低いため、市場開拓の余地が大きい。花王は独自技術の開発などに時間を要したために出遅れたが、香りの持続性と色あせ防止を武器に30年までに市場シェア25%を目指す。
花王の岩田毅ファブリックケア事業部長は「共働きで家事の時間が限られ、天候不順もあって洗濯を楽しめなくなっている。香りを通じて洗濯を心地よい時間に変えたい」としている。
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