茅野市とバカンが8月に実施した避難所受け付けサービスの実証実験の様子

長野県茅野市と混雑状況可視化サービスを手がけるバカン(東京・中央)は、災害時に避難所で行う受付作業をデジタル化する実証実験を実施した。情報管理のため避難者が紙に記入している名前や住所といった個人情報を、LINEアプリなどから入力することで迅速な受け付けや職員の負担軽減を図る。

2024年10月に両者が締結した連携協定に基づく取り組みとなる。同社が開発中のLINEアプリやQRコードなどを活用した受け付けサービスを使い、8月に市の職員のみで現場を想定した実験を実施。その後9月に市の避難訓練へ参加した住民にも利用してもらった。

「高齢者にはサポートが必要な部分もあった」(同市担当者)が、従来よりも素早く受け付けを済ませることで行列の発生を防ぐことができたという。避難者が書いた情報を職員がデータ入力する手間を省くことにもつながる。

バカンは実験結果を踏まえて避難所向けシステムの開発を進める。提供開始の時期については11月30日を予定している。

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