丸紅は16日、オーストラリアで高級肉牛を肥育する傘下のレンジャーズバレーキャトルステーションを同業の豪スタンブロークに売却すると発表した。売却額は非公表。レンジャーズの2025年3月期は11億円の赤字だった。肥育前の若齢牛の仕入れ価格の高騰や主要販売先の中国の景気悪化でここ数年は業績が悪化していた。

レンジャーズは丸紅が1988年に買収した。通常より長期間肥育した高級肉牛が売りで、豪州や欧米、中国など向けに年5万〜6万頭分の肉牛を出荷している。

丸紅は28年3月期までの中期経営計画で、市場の成長性や販路などの拡張性がある事業への投資を重視している。条件に当てはまらない事業は売却を検討し、成長投資に回す戦略を取る。丸紅は「引き続き資産入れ替えによる事業ポートフォリオの強化をはかる」としている。

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