半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場=熊本県菊陽町で2025年4月3日、本社ヘリから野田武撮影

 半導体受託生産の世界大手「台湾積体電路製造」(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は16日に開いた決算説明会で、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の建設を既に開始したと明らかにした。量産スケジュールについては、「顧客のニーズと市場の状況による」と述べた。

 TSMCは着工時期について当初25年3月までとしてきたが、その後「25年内」に変更していた。

 16日に発表した25年7~9月期決算では、売上高が前年同期比30・3%増の9899億台湾ドル(約4兆9000億円)、最終(当期)利益は同39・1%増の4523億台湾ドルと、ともに四半期として過去最高だった。旺盛な人工知能(AI)関連需要が影響した。【台北・林哲平】

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