カーケア製品のソフト99コーポレーションは17日、MBO(経営陣が参加する買収)を目的として田中秀明社長が設立した堯アセットマネジメントによるTOB(株式公開買い付け)について、買い付け価格を1株2680円にすると発表した。従来の2465円から215円引き上げる。

TOB期間も10月31日までに延長する。買い付け期間の延長は3回目で、これまでは17日としていた。決済の開始日も10月24日から11月10日に変更する。

ソフト99のMBOを巡っては、投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが「少数株主利益が保護されていない」として、1株4100円の買い取り価格を提示し、10月29日まで対抗TOBを実施中だ。ソフト99側のTOB価格と比べ、なお1420円上回る。

ソフト99は経営の自由度を高めるため、MBOで株式の非公開化に向けて堯アセットマネジメントが8月7日からソフト99にTOBを実施している。エフィッシモはソフト99側の買い付け価格が「著しく割安な水準」としている。

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