
信州上田観光協会(長野県上田市)はタイ市場に特化したプロモーション支援を手がけるオーエイチ(東京・渋谷)などと連携し、美ケ原高原へのタイ人誘客を進める。訪日タイ人は他の国籍に比べ、国内をレンタカーで移動する比率が高いといい、ドライブの名所である「美ケ原スカイライン」などとの親和性が高い。タイ人にも覚えやすい愛称での情報発信などを進める。
9月から始まった事業ではまず、タイ人には美ケ原が発音しにくく記憶にも残りにくい点に注目した。美ケ原スカイラインは「天空のドライブ」と愛称をつけるなどしてブランディングし、タイ大手の口コミサイトにプロモーション記事を掲載した。11月にはタイの首都バンコクで開かれる訪日旅行の博覧会に出展し、インフルエンサーなどを招いて個人旅行者をひき付ける施策を打ち出す。
美ケ原高原は標高約2000メートルの溶岩台地で、美ケ原高原美術館や美ケ原スカイラインなどが人気だ。県の統計によると延べ利用者数は年間100万人を超える。ただ、公共交通でのアクセスが悪く、インバウンド(訪日外国人)は限られていた。オーエイチによると、タイは右ハンドルであり親子三世代で旅行することも多いため、日本旅行でレンタカーを選択する人が多いという。
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