
京都銀行は20日、京都府宇治市にある小倉支店を新築移転して開業した。旧店の老朽化に伴い、近くで駐車場として活用していた土地に新店を建てた。新店は2階建てで延べ床面積は881平方メートルと従来より1割広い。安井幹也頭取は「周辺には新たな集客施設も開業し魅力が高まる地域だ。京都銀の存在感を高めていく」と挨拶した。
小倉支店の商圏人口は約3万2000人を抱える。相続や年金などで幅広い年代から利用され、個人預金は900億円弱と全174店で6位の規模という。2024年10月には任天堂のゲーム機を展示する「ニンテンドーミュージアム」が近くに開業するなどにぎわいが増すエリアで、法人向け融資も伸びが期待される。
同日、京都銀行の25年4〜9月の住宅ローン実行額が1151億円と同期間として過去最高だったと明らかにした。近年はインターネットで申し込みが完結したり、返済期間が最長40年の商品を出したりして顧客を取り込んでいる。10月には住宅ローンの営業部隊が担っていた審査業務などを集約した「ローンアシストセンター」を設けた。橋憲司常務は「実行額は年間2000億円を目標にしており、今後も積極的に推進していく」と話した。

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