栃木県は22日、サッカーJ3の栃木SCがホームとする栃木県グリーンスタジアム(宇都宮市)の命名権(ネーミングライツ)をホンダが取得したと発表した。12月1日から呼称を「ホンダヒート・グリーンスタジアム」とする。契約期間は同日から10年間で、総額は8000万円(年間800万円)になる。

ホンダは所有するラグビーチーム「三重ホンダヒート」の活動拠点を三重県鈴鹿市から2026年に宇都宮市へ移す予定だ。同スタジアムは清原工業団地に位置し、ホンダの研究開発拠点がある芳賀町からも近い。

命名権は応募のあった2候補から県が選んだ。企業版ふるさと納税を活用した地域貢献度や経営の安定性が評価され、ホンダに決まったという。

ホンダは1月に、企業版ふるさと納税を通じて15億円を栃木県に寄付した。県はこのうちの7億5000万円をグリーンスタジアムの改修に充て、座席の整備やラグビー用ゴールポストの更新工事を実施中だ。

スポーツ施設の老朽化は全国で進んでおり、グリーンスタジアムも1993年の開場から30年以上がたつ。栃木県は命名権を重要な財源と位置付け、今回の契約で得られる資金も、引き続きスタジアムの改修などに充てるとしている。

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