ルネサスが開発した新型マイコン

ルネサスエレクトロニクスは高性能の産業機器や医療機器、ロボットなどに使うマイコンを開発したと発表した。回路線幅を22ナノ(ナノは10億分の1)メートルと従来の40ナノメートルの約半分に縮め、演算性能を2倍以上に高めた。データの記録用には耐久性と通信速度に優れる磁気記録式メモリー(MRAM)を組み込んだ。

新型マイコンの「RA8M2」と「RA8D2」を開発し、同日から量産・販売を開始した。英アームのコア(頭脳)を採用している。ルネサスは2025年7月に人工知能(AI)処理に特化した回路線幅22ナノのマイコンを製品化したが、新製品はより幅広い機器に使うことができる。

RA8D2はカメラ制御や音声入力の性能を高めており、ディスプレー付きの高機能家電や医療モニター、セキュリティー機器などに対応する。AIから家電まで対応できるマイコンをそろえ、世界市場で販売シェアを引き上げる。

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