マブチモーターは23日、小型モーターなどを製造する日本パルスモーター(東京・文京)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。買収額は66億円。半導体の製造装置や空調設備といった産業機器や、がんの治療機器など医療機器に使うモーターの生産を強化する。2026年1月上旬をめどに買収を完了する。

日本パルスモーターは産業機器向けが主で前後移動式の「ステッピングモーター」や、医療機器向けが主で前後移動式の「シャフトモーター」を生産している。モーターを制御する装置も手がける。買収を通じて主力の車載向けのほか、産業機器や医療機器向けモーターの生産にさらに裾野を広げる見通しだ。

買収が25年12月期の連結業績に与える影響は軽微とした。マブチモーターは売上高の約8割を車載向けが占めている。30年を最終期とする7カ年の経営計画では、産業ロボットや医療機器向け製品に事業領域を拡大すると示していた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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