
中外製薬が24日発表した2025年1〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比3%増の3056億円だった。1〜9月期としては2年連続で最高益となった。関節リウマチ治療薬「アクテムラ」の輸出や抗がん剤「フェスゴ」の国内販売が増えた。純利益は事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、3301億円)を下回った。
同日、国内バイオベンチャーのレナリスファーマ(東京・中央)を11月末に完全子会社にすると発表した。指定難病の腎臓病「IgA腎症」向け医薬品の日本と韓国、台湾における独占的開発・販売権を取得する。買収対価として150億円を支払うほか、医薬品の承認進捗などに応じて最大で160億円のマイルストン対価も支払う。
中外製薬の25年1〜9月期の売上高は5%増の9116億円、営業利益は3%増の4298億円だった。

25年12月期通期の業績予想は変えなかった。売上高は前期比2%増の1兆1900億円、無形資産の償却費などの非経常項目を除いたコア純利益は3%増の4100億円を見込んでいる。
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