
ドイツのルフトハンザ航空は27日、新仕様の座席「アレグリス」をドイツ・ミュンヘン―羽田空港間の路線に導入したと発表した。総額25億ユーロ(約4430億円)を投じて、ファーストからエコノミーまで各クラスの計約2万7千席を刷新する取り組みの一環だ。富裕層の需要に答える。
アレグリスは24年5月、ドイツからカナダ行きの便で初めて導入された。ドイツからアジアへの導入は同年8月の上海行きに続き、羽田が2都市目になる。
27日の日本着の初便の機材は欧州エアバス製の「A350-900」だった。同機ではファーストクラスを最大4席備える。中央の1室は個室型で2席のシートを倒せばダブルベッドとして使える。もう一つのタイプも個室型となり、4K高画質の32インチモニターで様々な機内エンタメを楽しめる。ビジネスクラスは38席ありワイヤレス充電などの最新設備を備える。一部の座席にはミニバーも付く。
世界の航空会社で座席の刷新が相次ぐ。香港のキャセイ・パシフィック航空も26年1月から羽田―香港間のビジネスクラスで新座席を導入する。全日本空輸(ANA)も26年度から米ボーイングの中型機「787-9」のビジネスクラスで個室型の新座席を導入する。
27日に東京都内で記者会見したルフトハンザ航空チーフカスタマーオフィサーのハイコ・ライツ氏は「不確実性が強まる世界でも当社の投資はプレミアムだと確信しており、将来は有利な立場に立てる」と語った。
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