宇都宮市はJR宇都宮駅西口の再編計画を策定した

宇都宮市は27日、JR宇都宮駅の西口にある駅前広場と周辺の民間街区の整備、再編について実施計画を策定したと発表した。次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」の西側延伸と並行して進め、2035年までの実現を目指す。

計画の対象範囲は駅前広場を中心としたJR宇都宮駅西側の約11ヘクタール。駅前広場では、バスやタクシーなどの公共交通と一般車両が駅に向かう動線を明確に分け、車の過度な流入を防ぐほか、ロータリーにおけるスムーズな乗降につなげる。

併せてJR宇都宮駅の2階通路では、休憩スペースを兼ねた交流広場や歩行者用デッキを設置し、利便性を高める。できるだけ多くの歩行者を駅2階に誘導し、1階で人と車両の錯綜(さくそう)を解消したい狙いがある。将来の自動運転技術の発展や交通需要の変化も見据え、人を中心とした可変性のある空間づくりを進めていく。

宇都宮市の佐藤栄一市長は、同日の記者会見で「(栃木)県都の玄関口にふさわしい風格と魅力やにぎわいにあふれる空間の形成を目指す」と強調した。地域住民や交通事業者などと連携し「官民一体で取り組んでいく」と表明した。

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