メモリードグループが前橋市の「臨江閣」で提供するすき焼きディナーの一例=同社提供

前橋市の国指定重要文化財「臨江閣」で11月1日から群馬県産の食材を使った「すき焼きディナー」の提供が始まる。記念日の会食や忘年会・新年会、県外の賓客を迎える需要を狙う。臨江閣は1884年、群馬県の迎賓館として建てられた大型木造建築物。当初の用途に近い形で「活用しながら保存する」手法が注目されそうだ。

「臨江閣 すき焼きディナー」は冠婚葬祭業のメモリードグループ(前橋市)が運営し、完全予約制で1人8000円(予約は2人から)。「すき焼きの食材を100%自給できる」群馬の地元産食材を使うほか、地酒もそろえた。上州牛や氷室豚、雪割茸(たけ)など地元農家の新鮮野菜を用い、割り下には正田醤油(館林市)を使って味付けした。

前橋市の「臨江閣」は1884年に群馬県の迎賓館として建てられた国指定重要文化財

前橋市は県庁の北側、利根川沿いに点在する「臨江閣」や「日本一安い遊園地」として知られる「前橋市中央児童遊園(るなぱあく)」などを含む前橋公園(約13ヘクタール)の指定管理者を募り、25年4月から飲食店などを誘致してエリア全体の利活用を促している。

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