
ミネベアミツミ傘下のエイブリック(東京・港)は28日、自社で手がける水漏れセンサーを北米と欧州で売り出すと発表した。食品の工場やビルなどの排水管などに巻き付けて使う。数滴の水分で発電でき、電池などの電源が不要だ。これまでは国内だけで販売していた。
水漏れは排水管などへ巻き付けるリボン部分に搭載したセンサーで検知する。半導体のIC(集積回路)と無線モジュールを取り付けた別の部品が、ブルートゥース(近距離無線通信)で伝達する。セ氏60度までだった耐用温度を85度まで高めたほか、通信できる距離も2倍に延ばした。
北米向けは28日に発売した。欧州にも順次投入していく。2030年には欧米向けで年6億円の売上高を目指す。国内では80社以上が採用しているものの、欧米向け市場は大きいとみて販路を広げる。
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