介護テック事業のプラスロボ(東京・港)は長野県から、介護施設で清掃など介護以外の業務をする人材をマッチングする事業を受託した。同社の福祉事業所向けの人材マッチングサービス「スケッター」を活用する。県は介護未経験の学生などに有償ボランティアとして働いてもらうことで介護施設が人材を確保しやすくするとともに、将来は介護職員になる人を増やすことを目指す。

マッチングサービスでは清掃のほか、洗い物、レクリエーションの手伝いなど介護の資格や経験を必要としない業務の求人を掲載する。応募した人材に有償ボランティアとして働いてもらう。

求人を出す介護事業者は通常、2万〜3万円の月額利用料を払う必要がある。今回は県が費用を負担するため、県内事業者は2026年3月まで無料で利用できる。県は25年度予算で今回の事業に約1300万円を計上し、約20事業所の利用を想定している。まずは無料で使ってもらうことでその後の継続的な活用や、マッチングサービスへの登録者を増やす狙いだ。

同社が提供するサービス全体での有償ボランティアのうち、半分超を20代と30代が占めている。1回2〜3時間の仕事が多く、報酬は同1000〜3000円の案件が多いという。

プラスロボが都道府県の事業を直接受託するの初めてとなる。長野県の事業に応募した介護事業者の所在地を加味してポスティングなどをし、マッチングサービスへの登録者を募る。同社はこれまで市区町村との連携が多く、仙台市との同様な事業では半年間で約2000件の応募があった。

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