総合設備工事を手掛けるきんでんは28日、2026年3月期の連結純利益が前期比37%増の645億円になる見込みだと発表した。従来予想は520億円だった。4期連続で増収増益となり、過去最高益を更新する。関西電力送配電から受注した配電工事などが増加したことが寄与する。年間配当は前期比30円増の120円とし、前回予想から20円引き上げた。

売上高は5%増の7420億円と従来予想から120億円上方修正した。25年4〜9月期の単体の受注工事高は4608億円と前年同期から22%増加しており、データセンターを含む事務所やビルの電気工事高の伸びがけん引する。営業利益も33%増の810億円と140億円引き上げた。建設現場の生産効率化を進め採算が改善する。

建設現場では24年4月から残業時間の上限規制が適用された影響や人手不足により、業界全体で建設工事の受注件数が落ち込むが、「規制以前から対応してきたため業績への悪影響はない」(担当者)とする。

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