住友精密工業と島津製作所は28日、油圧機器で業務提携すると発表した。技術の提供や販売で協力するほか、2027年度には共同開発製品を販売する。工場向け製品の住友精密と重機向け製品の島津製作所が提携することで、販路を広げる。
27年度に、主に工作機械向けの油圧機器を共同で開発し販売する。日本国内に加え、販売基盤のある中国を中心にインドでも展開し、今後世界各地へ広げる。
住友精密工業は、プラスチック素材を熱で溶かして成形する射出成型機など工場向けの製品を製造している。島津製作所は建設や農業機械などの重機向け製品を手掛けており、製品種類や顧客、販売地域が重ならず相乗効果が見込めるとして提携に至った。
住友精密工業は航空機向け機器が主力で、売上高全体の約5割を占める。油圧機器を含む産業機器は同15%程度を占め、大量生産できない航空機向けと比べて安定した収益を確保できるため、今回の提携で販売拡大を目指す。
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